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一方、その頃唯達は、大型スーパーの中にある女性専用の衣服店にいた。
「いっいや!!陽菜ちゃん、聖子、俺こんな可愛い服着れないよ!!」
「悪いが、この私でも着れずに今のお前だからこそ似合う服だ。さぁ早く着るんだ」
「こんな服を唯ちゃんに着せたら、私……感激です!!」
陽菜が手に取って唯に無理矢理押し付けている服が、フリルのついたワンピースだった。
確かに童顔で身長の小さい唯にはとっても似合いそうな服だが、精神がまた男の唯にはとても恥ずかしく着る勇気など皆無だった。
だが、陽菜の目は本気だった。つまり萌え状態。今こうやってワンピース一着で恥ずかしがる唯も、間違いなく無理矢理ワンピースを着たときの唯の格好も、想像するだけで胸が躍る。つまり結末が決まっているために萌えが起きる『唯スパイラル』!!。
聖子も『唯スパイラル』に感染してしまったのか、頬に手を当てて幸せそうに微笑んでいる。
「ちょっ…だってこんな下になんかついている…」
「フリルだっ!!」
「すみません…」
唯は会話の中から逃げようとするが陽菜に圧倒され話しが途切れる、これでは唯には手に負えないような状態だった。
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