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陽菜ちゃんと聖子に半ば強制的にフリルの白いワンピースを持たされ試着室に入れられた。
自分の体にまだ耐性はあるわけではなく顔を真っ赤にしながら着てみようと試みたが、なんせ俺は初めてワンピースを持ったため、ワンピースの着る仕方が分からなく、悩んでいると。
「遅いっっ!!唯っっ!!」
「ふぎにゃああっっ!!」
突然、陽菜ちゃんが試着室に入ってきた。試着室のスペースは余裕があり、あまり密接にはならなかった。
「びっくりさせないでよ陽菜ちゃん、なんか変な声が出たじゃないか」
「試着室に入ってきて当たり前だ!!ワンピースくらいなぜすぐに着れないんだ」
「だっだって……」
ワンピースの着る仕方が分からないとか、なんか男なら当たり前なはずだが、男がシャツを着れないような衣服を着る動作では基本中の基本ができていないような考えを抱いてしまい、ワンピースを着れない恥ずかしさを感じてしまい、長袖の裾を口に当てて。
「ワンピースの着る仕方が分からなくて……けどそんなの陽菜ちゃんや聖子に聞くのも恥ずかしくて……」
ともじもじしながら答えたら、目の前の陽菜ちゃんは何故か顔が赤くしながら俯いていた。
「くっ……不覚。唯の仕草に可愛いと思ってしまうとは、聖子に来させていたら今ごろ大変なことになっていたぞ、優さんの言うとおり、変な趣向を持つ男性達に狙われるぞこの可愛さは……」
声が小さくて、ぶつぶつ呟く陽菜ちゃんが何を言っているか理解できなかったが、いつもクールに物事を考えているイメージのある陽菜ちゃんにとって今の姿は貴重だ。
「ごめん、陽菜ちゃんなんか俺したか?」
「うっうるさい!!とりあえず私が着させるから任せろ!!」
「うえっ!!恥ずかしいから嫌だよ!!」
「問答無用だ!!」
そして陽菜ちゃんに無理矢理ワンピースを着させられました。着るときは目を瞑って俺の体を見ないようにしたが。
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