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《見付ケタゾ……【魔剣士】の息子》
少年は直ぐ様立ち上がり、走った。
だが、
《逃ガス訳ニハイカナイ》
一瞬で目の前に、一人の化物が立っていた。
『はぁ~……テメェら名にもンだ?』
少年は諦め、化物に質問した。
《ホォ?中々肝ノ据ワッタヤツダナ?》
化物は口を三日月の様な形にして言った。
『んなこたーどうでも良い……【魔剣士クロウ】って何だ?何が目的だ?』
少年はさっきから気になった質問を言う
《何?【魔剣士クロウ】ヲ知ラナイ?》
化物は『何コイツ?知らないの?』みたいな感じだ。
『だーかーら、何で人間の俺が【魔剣士】何てしってんだよ?』
少年は苛立ちを隠さず、呆れたように言う
《…………………》
『…………』
沈黙。
《コイツ殺サナクテ良クネ?》
おっと、とんでも発言だ。
『(´Д`)』
少年は『ハァ?』みたいな顔をしている。
《ハァ~無駄足カ?【覚醒】モシテナイコイツ狙ッテモ意味ナクネ?》
『(イライラ』
《マァ、イイーカ。ガキ、モシ俺ラニ用ガアンナラ【幻想郷】ニ来イ。ソシテ強クナッタラ相手グライシテヤル》
一瞬。
強い風が吹き、少年は眼を閉じる。瞬間眼を開けると化物達は消えていた。
『何だったんだアイツら?』
少年の声だけが神社の中に響いた。
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