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どの位、時が経ったのだろうか…
不意に、力の注入が止まる。
少年は…いや青年は、ホッとして体の力を抜いた。
そして、自分の異常に気付く。
「なっ!?」
まずは、翼に気付いたようだ。
しきりに翼を動かし、確認している。
そんな彼へ、神が告げる。
『そなたに力を与えたことにより、そなたの容姿が変わってしもうたようじゃな。
これで、確認するが良い』
そう言うと姿見を、青年の前に創りだした。
「なっ!?
これ…俺ですか。
以前の面影が、ないじゃないですか。
俺………
あれ?
俺の名は…」
青年は、死ぬ前の名が思い出せず、戸惑う。
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