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『そなたの名は、真名じゃ。
他に知られると害になる故、封印させて貰ったぞぃ』
そんなことを神が言う。
「そ、そんなぁ。
それじゃあ、俺じゃなくなるじゃないですか…」
ボーゼンとして呟く。
『これは、異なことを言うものじゃて。
そなたが生きた記憶は、残っておろうに。
その記憶がある限り、そなたは、そなたぞ』
そう言われ、青年は渋々頷くのだった。
『さて、そなたが向かう世界のことを、告げておこうかのぅ』
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