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「と、言うことは、平人は力を持たない人達のことなんですか?」
『そうとも言うのぅ。
しかし、一番人数が多いのが平人じゃ。
さらにじゃ。
魔動機ができてからは、平人でも魔法や聖法に近い力を、使用できるようになっておる。
そなたがおった世界の、機械のような物じゃな』
「では、人種差別などは、ないのですか?」
そう尋ねると神は、困ったように言う。
『それがのぅ。
昔からの権力者は、魔人や聖人なのじゃよ。
王族や貴族などじゃな。
少数の権力者が、大勢の平人を支配しておる訳じゃ』
青年が呆れたように言う。
「機械文明が発達しているのに、王政で貴族ですか…
もしかして、野蛮な世界なんですか?」
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