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『野蛮と言えば、野蛮じゃのぅ。
都市部や大きな街ならば良い。
じゃがのぅ。
小さな町や村は、魔獸などの脅威にさらされておる。
武具型の魔動機は不足気味。
故に、魔人、聖人に頼ることが、多くなるのじゃよ』
「結構、危険な世界なんですね」
青年は、不安そうに言う。
『そなたには、関係ないがのぅ』
青年は、「ハァッ?」と言う顔で、神を見る。
神は、呆れて彼を見ると告げた。
『これ、これ。
そなたは、不老不死ぞ。
更に魔法は、全属性が使用可能じゃ。
無論、聖法も使用できるぞぃ。
魔力も聖力も、無制限に使用可能じゃよ。
ただ、無からの創造はできぬがのぅ。
これは、我のみの力ゆえにな。
ただのぅ。
存在する物質からなら、制限付きじゃが、物を作り出せるぞぃ』
「錬金術のようなものですか?」
『そのような物じゃのぅ。
まぁ、あちらで色々と、試すが良いて。
おお、そうじゃ。
翼は出し入れできるでのう。
出す翼の数で、力が変わるのじゃ。
試してみるとええ。
では、そろそろ』
そう言うと、神が青年に手を翳す。
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