エピ1

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青年が慌てて言う。 「はぁっ!?  神子様ぁ!?  誰が?  もしかして俺?」 その声を聞き、少女は改めて青年を見る。 どう見ても、神か天使である。 銀色の長髪。 金色の瞳。 肌は白くきめ細かい。 整った顔の美青年である。 ここまでならば、神や天使とまでは、思わないであろう。 青年の背からは、9対の翼が生えているのだ。 さらには、後光や天輪、曼陀羅のような後輪というオプション付きである。 このような人間が、いる筈がない。 確かに、翼を持つ亜人もいる。 だが彼らとは、明らかに異なる存在だ。 「あのぉ。  神子様でなければ、アナタ様は?」 少女が、おずおずと訊く。
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