エピ1

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「えっ!  俺?  あっ!  名前、封印されちゃったんだっけ」 少女が、訝しげに青年を見る。 青年は溜め息を吐くと、説明を始めるのだった。 自分が、異世界で生活していた人間だったこと。 事故で死んだこと。 世界の要として、神に転生させられたことなどをである。 「やはり、神子様ではないですか。  まだ自覚されていないとは、思っていませんでしたわ。  この世界の絶対神様から、お告げが下ったのです。  {我以上の力を持つ神子が降臨する。  そなたは、神子の世話をせよ}  そのような、ご神託でしたの」 青年は、呆気にとられて聞いている。 以前だったら、電波な人と判断していただろう。 しかし、現在の自分という存在が、それを否定する。 自分自体が、神なのだから… 「分かったよ。  それより君の名は?」 「!?  済みません!!  名乗ってませんでした。  失礼しました。  私の名はマーレリアです。  みんなは、マーレの愛称で、呼んでくれてますわ」
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