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「分かったよ。
マーレ。
これからよろしく。
ところで俺、この世界のことを知らないんだよ。
教えてくれないかなぁ」
そう、マーレリアへ頼む。
マーレリアは、少し考えた後で告げた。
「神子様。
その前に、神子様の名を決めませんか?」
そう提案してくる。
確かに、名前がないままでは、不便である。
青年も、少し考えた後で同意する。
「確かに、名前がないのは不便だよな。
でも、どんな名前にしよう」
「そうですわねぇ…
フンババなどは、どうですか」
青年が呆れて、マーレリアを見る。
「酷いネーミングセンスだなぁ」
呆れたように告げられ、マーレリアが憮然として言う。
「あら、神子様。
この名前は、昔に隣国へ居た英雄の名なのですよ。
この国でも、人気がある方の名ですのに…」
(所変われば、人変わると言うけど…
フンババは、ないよなぁ)
そう、心底思うのだった。
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