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「フンババは、駄目ですか…
では、ポチ、又は、タマは、どうでしょう?」
「………」
思わず青年は、ジト目で見てしまう。
「俺は、犬でも猫でも、ないのだがな」
マーレリアは、キョトンとして、青年を見る。
「当たり前じゃないですか。
神子様を、そのように見るなど…
考えられませんわ!」
不思議そうに告げてくる。
(ふぅ。
悪気はないようだね)
「俺の元居た世界では、ポチは犬の名前。
タマは猫の名前だったんだよ」
そう告げると、マーレリアは恐縮して言う。
「それは知らぬこととはいえ、失礼致しました。
ポチは、過去に善政を行った賢王の愛称なんです。
ポチラーヌⅢ世が、正式名ですわ。
タマは、聖者タマンドーラ様の愛称なんです」
「もう、良いです…
自分で考えます」
思わず、そう告げる青年だった。
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