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「あは…は……本当に、知らないんですか?…カミカクシを」 俺の睨み顔を見るまで冗談だと思っていたらしく、笑っていた顔が少し真面目な顔に変わる。 「都市伝説特集も特番も見てないし、興味もない」 「……そんな……」 サラッと言われ余程ショックだったのか、声が震えていた。 「じ、じゃあ…教えてあげますよ!早く化石から脱出しないと、時代に取り残されちゃいますよ?」 震えた声のままだが、喋り方や余計な身振り手振りはいつもの阿呆に戻る。 「……はいはい。手短にな…」 断ったら、話を聞くまで追いかけ回されるだろう。大事な今の時期にそれはウザったいから、仕方なく俺は話を聞いてやることにした。
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