3人が本棚に入れています
本棚に追加
「さ…さっきの火の玉らしきものは君が飛ばしたのか?」
少し身構えながら少年を怒らせないように聞いた。
「は?火の玉?…あぁ、焔輪のことか…つーか焔輪の事を火の玉なんて言う奴に会ったの初めてだよ」
少年は俺を馬鹿にしたように苦笑した。
が、すぐに真面目な顔つきになった。
「なーんて騙されねーよ、焔輪知らないのに魔法使えるわけがない…いいから此処にきた目的を答えろ」
少年は俺を睨みながら右手を前に出し左手で右手を支えた。
「ま…待ってくれ! 俺は魔法なんて使えないし此処にはタイムスリップをして来ただけなんだ!」
タイムスリップ何て馬鹿げたことをこの少年は信じてくれるのか…でもそれ以外にどういっていいかわからない
ここがどこなのかもわからない俺にはそう言う事しか出来ないんだ…
「タイムスリップだと? ハハ、時を操る魔法でも使うというのかよ」
少年は手は構えたままだったが険しい表情から馬鹿にするような顔になった。
今、少年が話を聞いてくれるだけでもありがたいと思い出来るだけ省略して大切な所を話す事に決めた。
「魔法なんて俺は使えないんだ…だがタイムスリップして来たと言うのは本当だ、俺の後ろにあるあれはタイムマシンだ! 今から800年前から俺はやってきた!」
最初のコメントを投稿しよう!