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―――え?これだけなのか?
正直唖然とした…もっと大切な内容が書いてあると思っていたのだが…まあ考えてみれば科学者達にとってはタイムスリップが本当に出来るかどうかだけの実験、そんなに必要な事も無いか。
そして電子ボードを閉じ、俺はタイムマシンの入り口のドアの前に立った
。
これから俺は未来を見ることが出来るのだと思うと体の震えが収まらなくなった。
それは興奮から来た物だった…だがその興奮はドアを開けた瞬間一瞬にして恐怖へと変わる。
いきなり眼の前に火の玉みたいなものが飛んで来る。
「うわっ!」
俺は間一髪でしゃがみ火の玉らしきものを避ける事が出来た…
な…なにが起きたんだよ
「アンタは何をしにここきた?」
左のほうから男か女の声かわかりにくい声が聞こえた。
声のしたほうを見ると、そこには白い肌をした長い髪のそこそこカッコイイ少年が手をポケットに入れて立っていた。
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