一章/砂漠

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「まあ、寝る前に、明日の予定を聞いておこうかなと思って」 「明日? 図書館と資料倉庫を回るつもりだった。案内は、ルリがやってくれるんだろ?」 「ええ。それは任せて。じゃあ、朝食を終えたら、スピカさんの様子を見て、その後で良いかな?」  ルリが、楽しそうに予定を組んでいた。ソラは、特に希望も無いので、頷いて賛同する。  蠍退治は、倉庫から薬を調達してからだ。ルリが言うには、あれこれと手続きが必要らしい。  ソラは、様々な権限を使うことを拒んでいた。気質的に、性にあわない。それが理由であった。  その後、与えられた寝床に着く前に、ソラは星空を眺める。  監獄島では見ることが出来ない星座が幾つかあった。夜は真冬並の寒さが肌を突く。ソラは、窓を閉めてその日は就寝した。  翌朝、寮夫が作った朝飯を食べて、ルリと共に、スピカが入院している病院に向かった。
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