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土方「…それよりお前、こいつぁどういう事だ?」
飛鳥「……あんたに、関係無いって言ったでしょ?」
土方「テメェは…!!」
近藤「トシ待って待って!!」
刀に手をかけた土方を全力で止める近藤
その間、沖田はただジッと飛鳥を見ていた。
銀時「…お前、何か雰囲気変わったな?」
飛鳥「…そうでもないでしょ」
どこか暗い何かを帯びた飛鳥の雰囲気に気付き、銀時は何も言えなくなってしまった…
そこに神楽が入りこんだ。
神楽「飛鳥って言うアルか?私は神楽ネ」
飛鳥「…神楽?…、あんた…天人か」
沖田「何で分かったんでィ。そいつは夜兎って言う宇宙一最強の天人でさァ」
飛鳥「夜兎!……そうか」
『夜兎』という言葉に眼を見開いた飛鳥
その様子は全員が気付いていた。
新八「…あの、僕は志村新八と言います。
飛鳥さんの傷が治ってるみたいなんですけど…その、大丈夫ですか?痛みませんか?」
飛鳥「…あぁ、大丈夫。ありがとう」
力無く笑み…とは言えるものではなかったが、感謝の意を表した飛鳥に土方は眉を傾げた。
近藤「…さぁ、早く手当をしなくては!
悪いな万事屋、飛鳥ちゃんはしっかりと看病する」
銀時「いやいや、ちょっと待て。何でお前らが飛鳥連れて行くんだ?」
土方「こいつはウチの隊士だ」
「「「…ええぇぇええ!?」」」
あまりの驚きに銀時、神楽、新八は口を閉じる事を忘れていた。
近藤「…さぁ飛鳥ちゃん、背中に乗って乗って」
飛鳥「…ごめんなさい」
大人しく近藤におぶられた飛鳥は、静かに眼を閉じすぐに眠りについた…
そして、近藤達は銀時達に軽く礼を言い屯所へと戻って行った。
神楽「ねぇ銀ちゃん、飛鳥は夜兎アルか?」
銀時「は?…飛鳥は人間だよ、人間」
神楽「飛鳥から夜兎の匂いがするヨ」
神楽のその言葉に、銀時は表情を歪めた。
(…んなわけ無いだろ、だって飛鳥は…)
銀時の不安がこれから先どんどん増幅するとは…本人も、新八達も、全く気付かなかった。
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