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土方「何で真選組に女を入れた?」
近藤「まぁまぁ…そう睨まんどってくれよトシ」
それでも睨み続ける土方に、飛鳥は近藤の後ろに隠れた
近藤「ほらー!トシが睨むから怖がってるじゃないか!」
土方「俺は女が隊士になるなんて認めね「あんた飛鳥って言うんですかィ。俺ァ沖田総悟って言いやす、よろしく」…って総悟ォォオ!!邪魔すんな!」
土方の言葉に被さる様に言葉を発した栗色の髪をした少年…
真選組一番隊隊長 沖田総悟は、近藤の背に隠れている飛鳥の顔を近くでまじまじと見つめた
沖田「…あんまり喋らないんですかィ?」
飛鳥の肩に触れようとした瞬間、首元に冷たく鋭い何かが宛行られていた
飛鳥「……気安く、触るな」
近藤「ちょっ…飛鳥ちゃん!めっ!ダメでしょ!刀を返しなさい!」
飛鳥「…ごめんなさい」
元々近藤の腰に挿してあった刀を、丁重に仕舞う飛鳥
…たった一瞬で近藤の刀を抜き、真選組随一の剣豪である沖田の首を捕らえる程の速さ…
(こいつぁ面白いねィ…)
土方「…俺は認めねぇからな」
荒々しく広間を出て行った土方
近藤は一つ浅い溜め息を吐き、ポカンとした表情のまま動かない隊士達に告げた
近藤「みんな、仲良くしてやってくれ!」
―副長室―
土方「…で?話がしたいって?」
近藤「この子にも色々あるんだ…、入隊を許してやってくれんか?」
土方「しかし…」
チラリ…と目の前に座っている近藤の隣に、無表情で座っている飛鳥を見た
(…感情が乏しい、のか?)
飛鳥「…何よ?」
土方「あ?…何でもねぇよ」
飛鳥「アンタのその目付き、大嫌い」
…………。
土方「っんだとゴラァァア!!!」
近藤「トシィィイ!落ち着いてぇぇえ!」
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