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沖田「そう睨まないでくだせェ。別にからかってるワケじゃありやせんぜ?」
飛鳥「……」
尚もまだ睨む事を止めない飛鳥に、沖田は眉をしかめた
沖田「…何で過剰に他人を嫌ってるんでィ」
飛鳥「……関係ない」
そう言いその場を去ろうと歩き出した飛鳥の手を沖田は掴んだ
飛鳥「ッ…」
沖田「ちょっと待ちな」
飛鳥「ぇ…、離せッ!!!」
バシッという音が響き、飛鳥の腕を掴む手が離れた
…それと同時に、ドタバタと慌ただしく近藤と土方がやって来た
近藤「総悟!飛鳥ちゃん!…怒鳴り声が聞こえたが、何かあったのか!?」
沖田「何もありやせんぜ?」
土方「……つーか総悟、お前今日見廻り当番だったろーが」
沖田「あ」
土方「あ、じゃねぇだろうが!!さっさと見廻りに行きやがれ!」
面倒くさそうに立ち去る沖田の背を見届け、近藤は飛鳥に向き直った
近藤「……何か、あったのかな?」
飛鳥「…何も、ないですよ」
近藤「……」
飛鳥「…今日はこれで失礼させてもらいます」
ペコリと頭を下げた飛鳥の後頭部を、近藤は宥めるかのように優しく撫でた
近藤「自室は分かるね?
……今日はゆっくり休むと良い。大丈夫!誰も襲ってきやしないから」
飛鳥「……はい」
ゆったりとした足取りで去る飛鳥を見、土方は益々眉間に皺を寄せた
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