4人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
誰?!
風の声を歌に?!
そんな事、出来ない!
解らないよ!
【解る筈だよ…
君は君の感じた儘に
言葉にすれば良いんだ
何時も感じ取ってる筈だ】
?!
この声の主は僕の何を知ってるんだ?!
まさか…
僕は不意に薄れ行く意識の中で自らを取り留める様に頭を左右に強く振った
目を見開き、周囲を見渡す
その場に立ち尽くすあの人間
僕を戒めた儘のピグ
まさか、あの人間…?
有り得ない…
彼は動くに動けずに居るんだ
それに彼の声では無かった
まるで僕と同じ位の子供の声だった気がする
それに僕の頭の中に直接、流れ込んで来たかの様にさえ思えた
まるで僕の中に、もう一人の僕が居るかの様な…
最初のコメントを投稿しよう!