学園の女王様

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直接言葉で強請らなくとも、高価な衣服や貴金属、化粧品を物欲しそうに眺めれば私の気を引きたい男は進んで購入しようとします そこでもう一押し 「でも、こんなに高価なものを買って頂く訳には……。」 と弱々しく遠慮すれば、男は半ば強引に購入し、私の手に押し付けてきます 「遠慮なんてする必要はないよ!僕が貴方に買ってあげたいんだ。 欲しい物があるなら何でも言ってくれ」 頬を桃色に染めながら囁く男 私は内心ほくそ笑みながら、その後も同じような手口、言動で男達に衣服や貴金属を大量に貢がせることに成功しました もちろん、私の本当の性別に気付くどころか、違和感を感じている様子の者は誰1人としていませんでした。 私はいつだって完璧なのです しかし、です 今回実践してみて思ったのですが、この方法は私には合わないようです 街に来て早々に目立たない様にと考えての作戦でしたが、そもそもこの崇高な私に対する下品な態度を我慢しなければならないというのが難しいのです 今回はなんとか物騒な事にはなりませんでしたが、もしもう一度行うならば次はうっかり何人か殺してしまいそうです 次からはそこそこの金持ちを下僕にでもして貢がせる事にしましょう …
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