第1章 俺の人生が変わった日

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「だったら貴方を倒して……一番になる」 こっちに勢いよく走ってくる。 走ってくるって言うよりも宙に浮いてる!? 「そう言えばまだ私の能力を明かしてなかったわね」 「え!?」 ヒュー 「!?」 彼女がそう言った途端、突然信じられないほどの強い風が吹き、俺はそのまま、体ごと勢いよく飛ばされ壁に叩きつけられた。 「かはっ」 「うふふ……驚いた?これが私の持つ『風を操れる能力』よ」 「か、風を操る……能力?」 「そう、私は半径十m以内の空間なら自分の意思で自由に風を生み出す事ができるのよ!」 「半径十m……少なくとも俺は彼女の攻撃範囲内にいるってことか……」 だからと言ってここで逃げ出すわけにもいかない……本当は今すぐ逃げたいけどね!! 「ほらほら、どうしたのぉー?早く攻撃してきなさいよーっ!!」 「やれるならとっくにやってるよ!」 俺は壁に打ち付けられた体を持ち上げ、走った。
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