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「だったら貴方を倒して……一番になる」
こっちに勢いよく走ってくる。
走ってくるって言うよりも宙に浮いてる!?
「そう言えばまだ私の能力を明かしてなかったわね」
「え!?」
ヒュー
「!?」
彼女がそう言った途端、突然信じられないほどの強い風が吹き、俺はそのまま、体ごと勢いよく飛ばされ壁に叩きつけられた。
「かはっ」
「うふふ……驚いた?これが私の持つ『風を操れる能力』よ」
「か、風を操る……能力?」
「そう、私は半径十m以内の空間なら自分の意思で自由に風を生み出す事ができるのよ!」
「半径十m……少なくとも俺は彼女の攻撃範囲内にいるってことか……」
だからと言ってここで逃げ出すわけにもいかない……本当は今すぐ逃げたいけどね!!
「ほらほら、どうしたのぉー?早く攻撃してきなさいよーっ!!」
「やれるならとっくにやってるよ!」
俺は壁に打ち付けられた体を持ち上げ、走った。
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