いつもと同じ

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合コンはだいたいカラオケでする。 密着できるし話の内容も他に聞かれにくいからだ。 『え~っと、じゃ~軽く自己紹介でもしてみますか』 男子チームの一人がそう言ったのでそれぞれ名前だけ一通り言った。 菜々子:ね~誰から歌う~? 菜々子がペラペラめくりながらみんなに聞いた。 一番手をきるのはなかなか度胸がいる。 一樹:はぁい!俺歌う! 一樹が何のためらいもなく立候補した。 菜々子:ほんとに~!?なんか一樹くん変な歌うたいそう! 『キャハハ』と辛口な一言をはく菜々子。 普段の一樹の行動からして他人にはよくこういう誤解を受ける。 一樹:そんなことないよ!あった!じゃこれ歌いま~す! 転送を押してマイクを持った。 そしてイントロが流れだす。 すると菜々子が反応した。 菜々子:あー!あたしこの曲超好き! 一樹:まぢ!俺もめっちゃ好きなんだぁ! 菜々子:でも結構難しいでしょ?下手に歌ったら許さないんだから! 菜々子が一樹を指差して笑って言った。 一樹も『任せろ』と言って菜々子に指差した。 そして一樹が歌いだす。
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