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マグマドーパントの件から、一日。
士と鳴海ソウキチは、トーストと目玉焼きにコーヒーという簡素な朝食を食べていた。
士「メモリにドーパントか…」
ソウキチ「お前初めてだったか?」
士「ああ。この街では当たり前なのか?」
この街とは"風都"の事である。風力発電を中心としたクリーンエネルギーの街……
風都タワーと呼ばれるシンボルとしたこの街の影で、メモリを使った犯罪が横行していた。
ソウキチ「ガイアメモリを使えば人はドーパントという超人になれる。だが、それと引き換えに人は邪悪な意思を増幅されてしまう」
士「そうなのか……」
ソウキチ「昨日のマグマドーパントだってそうだ。メモリに取り込まれてなければ
あそこまで暴走はしなかっただろう」
士「……だからアンタはメモリを仕事でなるべく使いたくないのか」
ソウキチ「まあな。それだけじゃないが…」
ソウキチがコーヒーカップを起きながら渋い顔をする。
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