第七話・トラック1~スカルの世界~

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マグマドーパントの件から、一日。 士と鳴海ソウキチは、トーストと目玉焼きにコーヒーという簡素な朝食を食べていた。 士「メモリにドーパントか…」 ソウキチ「お前初めてだったか?」 士「ああ。この街では当たり前なのか?」 この街とは"風都"の事である。風力発電を中心としたクリーンエネルギーの街…… 風都タワーと呼ばれるシンボルとしたこの街の影で、メモリを使った犯罪が横行していた。 ソウキチ「ガイアメモリを使えば人はドーパントという超人になれる。だが、それと引き換えに人は邪悪な意思を増幅されてしまう」 士「そうなのか……」 ソウキチ「昨日のマグマドーパントだってそうだ。メモリに取り込まれてなければ あそこまで暴走はしなかっただろう」 士「……だからアンタはメモリを仕事でなるべく使いたくないのか」 ソウキチ「まあな。それだけじゃないが…」 ソウキチがコーヒーカップを起きながら渋い顔をする。
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