第七話・トラック1~スカルの世界~

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士「なんだ、コイツらは……」 ソウキチ「過去ってのは突然襲ってくるもんだな。 十年ぶりにメモリを手にして、犯罪を再開したか…マル」 マル「俺をその名で呼ぶんじゃねえ、探偵よッ!!」 黒服集団の中から、髭面の恰幅の良い男が現れる。 士「なんだ、知り合いなのか…?」 ソウキチ「十年前メモリを使って強盗を犯した男だ。 …もっともメモリは破壊したがな」 士(その男がメモリを再び手に入れたってわけか…しかし) 士「メモリブレイクしたのになんで警察に捕まってないんだ?」 ソウキチ「代わりに、奴の兄貴分が捕まったのさ」 士「なんで」 ソウキチ「……依頼人の守秘義務だ。いえねえな」 士「なるほど」 マル「おしゃべりは終りだ。さあ、例のブツを渡してもらおうか!」 ソウキチ「…断る」 マル「あ?」 ソウキチ「あれは全てが解決した時に使うために、破壊せずに残したものだ。渡すわけにはいかねえな」 マル「なにい?ならテメェらを殺して事務所を…」 ソウキチ「バカか? ブツが事務所にあるなら、襲撃受けて飛び出るわけないだろ」 マル「グッ…!」 マルが冷静なソウキチの言葉に絶句する。
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