第七話・プロローグ

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士「鳴海探偵事務所…俺は探偵なのか?」 ソウキチ「なにを寝ぼけてんだ。半熟」 ソウキチが苦笑する。士は世界を移動する旅に、その世界での役割を得る。 郵便局員・弁護士・ゼクト隊員…… 様々な世界で様々な役柄を受け持っていたが、今回は探偵助手という役割のようだ。 士(探偵じゃなく助手なのかよ……) 士は少し不満そうだ。 ソウキチ「全くソファで居眠りとは、いい身分だな」 士「……」 ソウキチ「まあいい、仕事だ。行くぞ…」 士「仕事?迷い猫でも探すのか?」 ソウキチ「フ…そんな可愛い依頼ばかりならいいが残念ながらそうじゃない…。 今回は人気グラビアアイドルのストーカー退治だ」 士「そんなもん、警察に任せりゃ…」 ソウキチ「それが出来たら探偵はいらねえよ。 行くぞ…」 ソウキチが帽子を深々と被り事務所を飛び出した。
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