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一休みがすむとまた海へ潜る。
その色鮮やかな深い海の底は、色彩豊かでまるで花園か宝石箱の中のようだった。
色鮮やかなのは、海流に身をまかせるように揺れる海草だけでなく、小さな魚たちも華やかな衣装を身にまとっている。
そこはとても神秘的で、何ものにも犯しがたい場所。
まるで天国に一番近い場所のように美しい。
どこまでも広い海は誰の物でもなく、そこで暮らす生き物すべてが悠々としていた。
海面近くを二頭のザトウクジラが黒い影をつくりながらゆったりと泳ぐ。
泳ぐという言葉が適切なのかはわからないけど、この親子のようなクジラは誰に干渉されることもなく、体をくねらせながら、海底へと移動する。
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