まず、聴覚障害以前の障害とは何か。

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競争原理はよい物に見えた。 それは、自分が一生「健常者」でいられる保障があると錯覚出来る者に支持された。 だが、「障害者」と「健常者」は紙ひとえ、わずかな不注意、時には天災地変の不可抗力でたやすく人は障害者になる。 更に今日まで健常者だった者は、社会情勢いかんで障害者になる。学習障害とか、比較的新しい知的障害の分類はそれである。 字が覚えられないだけなら、200年前なら、なんら障害者ではなく、江戸時代の丁稚は、読み書きなんか出来なくても勤まった。 ワープロ出来なくても、事務員は勤まった。そもそもワープロなんかなかった。 しかし、今、読み書きが出来ないなら、事務職はもちろん、ガテン職も勤まらない。指令しにくいからである。
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