175人が本棚に入れています
本棚に追加
/183ページ
「んんや、何でもない」
横目で結愛を見ると、何だよ、という表情をしている。
「うっ」
と思いきや俺の腹部に乗しかかってきた。馬乗りの状態だ。
「何でも一人で悩むな!
私も一応 彼女なんだから」
俺の頬を両手でひっぱる。
「分かった!分かった!」
そうこうしてる間に、ケイドロ開始時まで刻一刻と迫っていた。
幸せそうに笑う2人に、秒針は容赦なく回る。時間は待ってはくれない。
17時50分。
ホイッスルまで後数時間だ。
最初のコメントを投稿しよう!