背伸び/向日岳人

2/2
前へ
/11ページ
次へ
空も地面も人の顔でさえ 何もかもが真っ赤に染まる夕暮れ時 いつもの様に手を繋ぎながら、二人並んで帰り道を歩く 横目でちらりと背の高い彼女を見る。 彼女―綾女は身長168cmとかなりの長身で 俺とはかなりの差がある。 付き合って2ヶ月以上たつのに、キスは未だになし… 理由は単純、 俺の背が低いから。 …と、覚悟がないから。 でも、綾女を見れば見るほど 唇に触れたくなる。 でも…でも…と 思い悩みながらも覚悟を決めて (…俺は背伸びした、) (あぁ、キスってほんとに甘酸っぱいんだ)
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加