目一杯/切原赤也

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「俺、綾女が好きだ。」 言った、言ってしまった やばい、すっげえ汗かいてる 必死で平静を装いながらも、心の中では大混乱。 (早くなんか言ってくれ…っ) 一向に言葉を発する気配が無い フラれるんじゃないかと不安になってしまい 反らしていた視線を綾女に戻す。 綾女は目を擦りながら ボロボロと涙を流して泣きじゃくっていた。 「え、ど…どうしたんだよ、何で泣いてんだよっ」 …泣くほど告白が嫌だったんだろうか? 『ありがとう、』 もう駄目だと落ち込んでいると、不意に聞こえたお礼の言葉。 訳が分からず混乱したまま綾女を見ると、 真っ赤になった顔で 『あ…私も…切原君の事、ずっと好きだったの!』 なんて言って微笑むから、 (俺、目一杯アンタを大事にする)
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