11人が本棚に入れています
本棚に追加
「俺、綾女が好きだ。」
言った、言ってしまった
やばい、すっげえ汗かいてる
必死で平静を装いながらも、心の中では大混乱。
(早くなんか言ってくれ…っ)
一向に言葉を発する気配が無い
フラれるんじゃないかと不安になってしまい
反らしていた視線を綾女に戻す。
綾女は目を擦りながら
ボロボロと涙を流して泣きじゃくっていた。
「え、ど…どうしたんだよ、何で泣いてんだよっ」
…泣くほど告白が嫌だったんだろうか?
『ありがとう、』
もう駄目だと落ち込んでいると、不意に聞こえたお礼の言葉。
訳が分からず混乱したまま綾女を見ると、
真っ赤になった顔で
『あ…私も…切原君の事、ずっと好きだったの!』
なんて言って微笑むから、
(俺、目一杯アンタを大事にする)
最初のコメントを投稿しよう!