曽良少年の愛の劇場

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15歳の時 兄弟子たちと会う機会があったので、曽良は自分の気持ちを伝えてみることにしました。 「僕は芭蕉さんが大好きです。」 兄さんたちは、がはがはと笑いながら「おまえは若いのに偉いなぁ」と、肩を叩かれました。 それを芭蕉さんに報告すると、 手を両手で握られ 「私も曽良君が大好きだなぁ!」 と、笑ってくれました。 芭蕉さんが笑ってくれることが嬉しくて、でも照れが勝ったのか、ふい、と横を向きました。 それを見て笑う芭蕉さんが可愛くて、心にもやもやとした気持ちが残りました。 その夜、もやもやの原因を考えてみましたが結局よくわかりませんでした。 、
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