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「さようなら」
「ああ、BYE-BYE」
「うん、BYE-BYE」
「じゃ、ね」
「うん、またね」
先日の告白から
私の体は火照って、ばかりいる。
「んんっ、はぁん……」
ポトリと落ちる。
その小さな豆のようなものはブルブルと振動して、ついた液体を飛び散らしてる。
「あの人のことを思うといつも、切なくなってしまう……」
家への帰り道、今日は
期末試験だったので、
お昼頃に学校は終了した。
寄りかかってくる女子は
みんな、私の学力目当てや、名声で近寄ってくる。
裏で何と言われようが、
私は一向にかまわないけど、表だった嫌がせは
頭にくる。
でもまだ、そんな兆候は感じられないので安心した。
琥珀色の空は、幻想的で
、引き込まれそうな気分になる。
「あれは……」
バーガーショップに
見知った顔を見つける。
「おい、遊莉っ!!止めろって、恥ずかしい」
「いいじゃん、いいじゃん♪」
観由くんが、知らない女の子にハンバーガーを
食べさせて貰っている。
観由くん 嫌がってる。
絶対嫌がってる。
私以外の女の子と
じゃれあってる観由くん
なんて観たくない。
きっと、観由くんは
無理やりあの女の子に
やらされてるんだ。
助けなきゃ。
助けなきゃ。
助けなきゃ。
助けなきゃ。
助けなきゃ。
助けなきゃ。
助けなきゃ。
助けなきゃ。
助けなきゃ。
……私が助けなきゃ。
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