好きになってもいいですか?

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「好きです」 少女の瞳は曇り空のように濁っていた。 どこを見つめているのかも分からないくらいに。 「や、いや…その…」 銀髪ロングの美少女に 告白されているこの状況で冷静でいられるわけがない。 「あの……」 「はいっ!?」 「どうなのですか?」 「……いいですよ。お願いします」 「あ、ありがとうございます」 初めて少女に感情と言うものが灯った気がした。 少女は鞄から可愛らしい ピンクの携帯電話を取りだした。 「連絡先……交換しませんか?」 「え、あ、はい…」 キョドりながらも正確に携帯電話を鞄から引き釣りだして、連絡先を 交換した。 「ありがとうございます。……では、私はこれで……」 少女はちょうどやって来たスクールバスに乗り込み、消えていった。 少女の名前は 白瀬粉雪。隣町の名門お嬢様高校に通ってらっしゃる方だ。 僕より一つ下の学年で、 只今 高2。 あちらでは有名人で、 なんでも学園ナンバーワンの美少女だそうだ。 清楚なただずまいと、その美し過ぎる美貌に 周辺の男共は彼女の事を 『ダイアモンド・プリンセス』と呼んでいる。 さてさて、何故しがない高校生の僕が、そんな 高嶺の花を射たのは 少々、長い話になるので、敢えて語らずにしておこう。 幸せいっぱいの暮らしが 今からスタートするわけだ。 さぁ、タイトルコール 行こうかっ!! 『病んデレに愛された時の五つの対処法。』 始まり始まり…………………って、えっ!!!
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