拒絶された孤独

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彼が信頼出来るのは、自分しかいない・・・それも自分のエゴイズムだったと少年は気づく事になる。 彼が求めていたのは・・・ 「・・・・・・」 「またスザク君、外を見てる」 「いつも何を見てるんだろう?」 子供達が集まり、少年を見ながら何かを話している。 いつものように、少年をどうにか遊びに入れようとしているのだ。 「・・・・・・いつもいつも、飽きないな」 ウンザリしたような声で言うと、歩を外に進めた。 それを見て、子供達は遊びに入るつもりなのかと内心ワクワクしていた。 しかし、少年の歩は外に進んだ後、施設外に向かっていた。 「スザク君!施設の外に行ったらいけないんだよぉ!?」 「・・・僕の勝手だ。関わるな」 「でも施設長さんが」 「施設外に出たら追い出される?・・・フン、あんなのは施設長が教育用についた嘘だ。あいつにそんな勇気は無い」 それだけ言うと、少年は施設の外にある墓地に進んで行った。 墓地には基本的に人がいないからだ
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