20人が本棚に入れています
本棚に追加
彼が信頼出来るのは、自分しかいない・・・それも自分のエゴイズムだったと少年は気づく事になる。
彼が求めていたのは・・・
「・・・・・・」
「またスザク君、外を見てる」
「いつも何を見てるんだろう?」
子供達が集まり、少年を見ながら何かを話している。
いつものように、少年をどうにか遊びに入れようとしているのだ。
「・・・・・・いつもいつも、飽きないな」
ウンザリしたような声で言うと、歩を外に進めた。
それを見て、子供達は遊びに入るつもりなのかと内心ワクワクしていた。
しかし、少年の歩は外に進んだ後、施設外に向かっていた。
「スザク君!施設の外に行ったらいけないんだよぉ!?」
「・・・僕の勝手だ。関わるな」
「でも施設長さんが」
「施設外に出たら追い出される?・・・フン、あんなのは施設長が教育用についた嘘だ。あいつにそんな勇気は無い」
それだけ言うと、少年は施設の外にある墓地に進んで行った。
墓地には基本的に人がいないからだ
最初のコメントを投稿しよう!