拒絶された孤独

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・・・・・・わかったよ、僕が欲しかった物・・・ 少女の後ろ姿を見送りながら、少年は墓地の片隅、一番小さな墓の前まで進んだ。 そして、汚れた墓の名前の部分をこすり名前が見えるようにした。 『【メリア・タークス】【ネオン・タークス】ここに眠る』 「僕を捨てた時、どんな気持ちだったんだ?」 両親の墓に冷ややかな言葉を吐く少年の目には涙がこぼれていた。 目からこぼれる涙を拭い、少年は墓を殴り付けた。 「僕は!何も聞けないままだ、いつまでもいつまでも・・・」 墓を何度も何度も、血が出るまで殴り付け、少年は崩れた。 「僕は、いつまでも・・・欲しいものが手に入らない・・・・・・」 涙をこぼしながら、少年はか細く弱々しげに呟いた。 そんな時、少年の頭を柔らかいものが撫でた。 「泣いても良いのですよ?声をあげて・・・今は施設の子も見てはいません」 施設長の手だった。 年を取り、少しおばあちゃんのような手だったが、少年には十分の・・・・・・愛だった。 「僕は、母さんに、父さんに・・・・・・愛されたかった!例え少しでも良いから、記憶に残したかった・・・・・・ァァァァァ」 声をあらげ、少年は無垢な少年の心で泣いた。
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