20人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
「・・・っ!?、そら!行くぞ!!」
声を聞き、魔物の配下らしい魔物達が一斉に少年に襲いかかった。
だが、彼等には死んだという感覚すら無かっただろう
「・・・・・・目障りだ」
少年に近付き、斬りかかった瞬間に塵と化して消えたのだから
「・・・スザク君」
「・・・大丈夫ですか?施設長」
目を伏せながら、照れくさそうに距離を取って少年は話した。
「施設を襲っている化物を見た時に、何故か助けたい、そう思ったらこうなっていた」
「その、姿」
「はは、まるで僕が化物だ」
少し悲しげに、だが、救えた事の喜びを感じた目で少年は言った。
これからは、みんなと向き合って生きて行こう・・・・・・そうすれば
だが、少年の期待は最悪の形で消されてしまった。
「スザ・・・」
少年が助け起こそうとした、その時、施設長は塵となった。
いや、少年から1m以内の物質、生物全て・・・が
「・・・っ!?」
少年の目は驚愕に、恐怖に染まった。
最初のコメントを投稿しよう!