拒絶された孤独

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あれから、数年、少年は青年になった・・・・・・だが、一人だった。 近付けば塵になる、制御も出来ない、少年が選べる道は1つ 世界から関係の無い場所に行く だ。 力を知っても、ただ1人だけは少年を受け入れようとしていた。 だが、少年は受け入れを拒否して旅に出た。 自分を殺すための旅に・・・ だが、何年経っても何を食すことが無くても、彼は死ななかった。 いや、死ねなかった。 生物がいる場所は、避けるように旅をし、彼は完全に世界から切り離されていた。 普通の子供だったら気が狂うだろう、だが、彼はそれでも何かに導かれるように旅をした。 そんなある日だった 彼に限界が来たのは・・・ 「・・・はぁ、はぁ・・・・・・もう、限界・・・か」 精神的な限界、それが彼を襲っていた。 「もう、良いかな・・・・・・」 仰向けになり、目を腕で隠した彼からは、一粒の涙が流れた。
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