荒城の守人と魔装竜

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続いて、木々をなぎ倒す音が。折れた木の間から、姿を表したのは暗灰色の巨象。 エレファンダー。大異変以前に存在した巨大国家『ガイロス帝国』が開発した重武装ゾイドである。 背中にビーム砲を装備した格闘タイプだ。 「よし、攻撃を開始しろ。」 メガラプトルのパイロットが叫び、5機のバイオラプターが一斉に躍り掛かった。 砲塔を打ち鳴らし、鼻を振り回してもがくエレファンダー。その重装甲にバイオラプターのヒートハッキングクローが突き立てられる。 残りの2機が背後からビーム砲を発射する。中型ゾイドの主砲級の威力を誇る武装だ。 直撃。辺りに立ちこめる黒煙。 2機のエレファンダーのパイロットは、それぞれが首尾を確認、攻撃に向かう。 が、彼らは驚愕することとなった。 煙が晴れて現れたのは、バラバラに解体された味方の残骸だけだったのである。
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