荒城の守人と魔装竜

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たじろぐエレファンダーの一機が、突如横倒しにされた。 メガラプトルがその横腹を蹴り倒したのである。鋭い爪で、それを踏みつける。 しかしエレファンダーも負けてはいない。体制を立て直し、硬質の鼻を叩きつける。 もう一方はバイオラプターの群れに囲まれていたが、軽い敵機を打ち払い抵抗を続ける。 メガラプトルが繰り出す爪の一撃を、クラッシャータスクで受け止める。 逆に耳のミサイルで応酬する。 至近距離からの発射だ。次に備えて引き下がり、間合いを取る。 直後に襲いかかったのは、巨大な火炎弾だった。頭部に着弾したそれは、重装甲を一瞬でただれさせ内部機関を破壊した。 たまらず膝を着くエレファンダー。メガラプトルは容赦なく火球を浴びせ続け、ビーム砲をはじめとする武装の大半を融解させる。巨象の絶叫が辺りに木霊する。 ゆっくりと歩み寄ったメガラプトルが、その頭部を踏み潰した。
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