8人が本棚に入れています
本棚に追加
善戦する最後のエレファンダー。しかし味方の全滅を確認すると、間合いを取りながら後退を始めた。続けてミサイルにビームガンといった武装を乱射した。
煙に紛れて森に逃げ込もうと言うのだ。
それを察したバイオラプター隊は、火炎放射を始めた。逃げ場となる森を焼き、動力部を損傷させる。
じりじりと距離を詰めたつもりでいたが、煙が晴れた時には敵はもう森の奥へと駆けだしていた。
無数の樹木に突進し、必死に機体を走らせる。と、そのモニターに急速接近する機影が。
恐怖に悲鳴を上げるエレファンダーのパイロット。その眼前には、骨のような銀の装甲のラプトルが待ち構えていた。
メガラプトルがバーニングジェットを噴かし、驚異的なスピードで回り込んできたのである。
回避行動を取ろうとするが、もう遅かった。何が起こったか解らないまま、爆炎が彼を包み込んだ。
最初のコメントを投稿しよう!