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翌日
ミレシア北部の砂漠地帯に、別の部隊の姿があった。バイオトリケラを中心に、2機のメガラプトルに15機余りのバイオラプターを従えた大部隊である。
彼らはディガルド駐屯軍の中でも遺跡の発掘等に関わる調査団である。
旧文明の優れた技術を確保する事は軍事力の強化に繋がる。ゾイド製造の術を失った軍事国家にとっては、他国とのパワーバランスを変えるそれは正に逆転の切り札であり、彼らは侵略行為の傍ら血眼になって発掘を続けていた。
「しかし、一体どうしてこれほどの戦闘ゾイドが必要とされるのでしょう。」
そう訝しむのは、トリケラの脇を固めるメガラプトルのパイロット。副官である彼の機体は、赤いフレームの限定型である。
「発掘調査団の護衛が、なぜ対象より先に……。」
「ただ命令が下ったからだ。軍人が、上からの命令の意味を吟味する必要はあるまい。」
トリケラのパイロット、この部隊の指揮官が厳かに言い放つ。
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