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夢の中で声がする。
目の前は真っ暗。目が開いてるのか、閉じてるのかすら分からない。
「愛姫。」
名前を呼ばれる。
私の大好きな、落ち着いた優しい声。
でも、真っ暗で何も見えない。
名前を呼ぶ声は段々と小さくなってる。
(待って…)
(待ってー。)
「烝ーーー。」
自分の大声で目を覚ます。
頬には、また涙が伝っている。
初めて知った彼の名前。
大好きな優しい声。
何で夢なんやろ?
ホンマにただの夢なん?
こんなに切ないのに…
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