一章

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「明日備えて、早よ寝よう。」 私も時計をチラリと見て、ベッドに入る。 目を閉じると、彼の悲痛な顔が目に浮かぶ。 久しぶりに見た彼。 あどけない表情はすっかり抜け、大人の男性になってた。 夢の中で共に成長してるが、いつからか、成長のスピードは彼の方が、早くなってる。 貴方は誰なん? 何で夢の中でしか会えへんの? 何であんな悲しい顔してたん? その問いかけに応える人はいるはずもなく、やがて、愛姫は眠りについた。
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