プロローグ

4/4
前へ
/56ページ
次へ
建物から出ると、夕陽に照らされた草花が目に入った。 「綺麗だな」   しかし、あいにくカメラは持ってない。 まあ持ち歩くものでもないから当たり前か。 そんなこと思いながらその草花に近付く。 あまりにも綺麗に思えたので、せめて記憶には残しておこうと思い、僕は頭の中でその草花の写真を撮る仕草をした。 ……何馬鹿なことやってんだろ。 僕は目を瞑って首を横に振り、その草花から離れ、自転車の方へ向かった。
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加