ひき逃げ

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のんびり自転車をこぎ、駅から十数分かけて学校に行った。 何故駅かというと、電車通学だからだ。 駅の近くにある駐輪場に自転車を置いてあるので、そこから学校まで少々の時間を掛けて行く。 学校に到着し、校舎へ入る。 そして三階まで昇り、2-2というプレートが貼られた教室に入る。 「おはよう」   既に登校していた数人から挨拶をされる。 「あぁ。おはよ」   もちろんだが返す。   自分の席に座り、今日の予習を始める。終わる頃には朝のホームルーム直前で、もうほぼ全員が教室にいる。 予習をすべて済ませ、僕は一息ついた。すると 「よう。毎朝ご苦労様だな」   友人が目の前に現れた。 「あぁ。家だとやる気になれないんでね。はは」 「まあ、お前は電車の関係で早く来るおかげで、朝は時間があるからな」   この友人は最近仲良くなったやつで、名前は高橋良太。 まだ4月でこのクラスには慣れていないが、高橋は何故か親しみやすかったので仲良くなれた。
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