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明は落ち込んだ。
いつものうるさい篠塚 明はどこかに消え、まるで廃人のようだった。
授業も終わり、朝海と帰ろうとした。
…が、姿が見つからない。
「朝海のやつどこ行った?」
恵子に聞くと
「音楽室じゃない?」
「音楽室?何でまたそんな所に?」
「あんた朝海の事何にも知らないんだね。もうすぐコンクールだから練習してるのよ。」
俺、自分の事しか見てねーや。
朝海の事何にも知らねーや。
明は急いで音楽室に向かった。
音楽室ってどこだ??
あぁこっちか…。
音楽室に近付くと聞いた事のあるメロディが音楽室からもれてた。
何だこの曲?
…カノン??
…カノンだ!!
明の頭に小さい頃の記憶が浮かんできた。
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