夢って何だ?

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『ジリリリリリッ!』 狭い部屋に目覚まし時計の音が鳴り響いた。 くだらない一日の始まりの合図だ。 昨日と対して変わらぬ今日。繰り返す毎日。 生きるという事に果たして意味などあるのだろうか?このままずるずると生き、そして死ぬ。 平和バンザイ。 寝る事が長い人生において最大の楽しみだった。だからもう一度寝る。 おやすみ、俺。 「ドンドンドン!」 平和な時間を邪魔する人間の足音がする。母親だった。 「あんた、いつまで寝てるの!早く起きなさい!」奴は部屋のドアを開けると同時に大声で叫んだ。 「やぁ、雅子。今日もキレイだね。イライラは美容の敵だからあんまり怒らない方がいいよ。」 「くだらない事言ってないで早く起きなさい!もう朝海ちゃんが迎えに来てるわよ!」 ふとんを持ち上げベッドから飛び降りた。 部屋のカーテンを開けると朝海がいた。 ゆっくりと窓を開ける。 「明、急いで!遅刻するよ!」 明は急いで着替えて外に出た。
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