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明と朝海は家に着く。
「じゃあな。」
明と朝海はそれぞれの家に向かう。
まるでそれぞれの道を進むように。
「おまえ進路はどうすんだ?決まったのか?」
家に着き玄関を開けると同時に親父に話し掛けられた。
「…またその話かよ。その話以外俺としゃべる事ないのかよ。」
親父は無言になった。
…ないのかよ。
「なぁ、俺作家になりたいんだ。やっと自分のやりたい事見つけたんだ。」
「作家ぁ??おまえが?やめとけ、無理だ。」
「無理でもやるんだ。決めたんだ。」
「いつまで夢を見てる!そろそろ現実と向き合ったらどうだ!今の時代、二人に一人は大学に…」
「それでもなりたいんだ!」
俺は親父のセリフを掻き消すように叫んだ。
「いいか、作家ってのは才能があるやつがなるんだ。おまえには何がある?だいたいおまえと才能があるやつじゃ種が違うんだ!」
「…種?」
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