俺、夢追い草

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明の目は輝きを増した。 夢追い草。夢追い草。 朝海に名付けられたその名前は、自分のキャッチコピーとなっていた。 学校でも…当然連呼していた。 「やぁやぁ、弘君と正史君じゃないかね。」 「どうした明?また頭おかしくなったのか?」 正史はポカーンとしながら言った。 「明?…あぁ夢追い草明君の事かな?俺はおかしくなったんじゃない。ただ種を植えただけだ。」 「おまえ何言ってるかさっぱりわかんね~よ。夢追い草?種?何だよそれ?」 弘もちんぷんかんぷんだった。 「とにかく俺は心に『夢追い草』の種を植えた。笑いたければ笑いなさい。馬鹿にしたければ馬鹿にしなさい。それでも俺は諦めない。俺、作家になる!」 「へぇ~マジなんだ。あの明がマジになった。」 正史は関心した。 「あの明がね~。これはひょっとしたら…ひょっとするかも!」 弘もいつもとは違う明に、驚きを隠せなかった。 「なぁみんな!てっぺん目指そうぜ!」
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