11人が本棚に入れています
本棚に追加
明の目は輝きを増した。
夢追い草。夢追い草。
朝海に名付けられたその名前は、自分のキャッチコピーとなっていた。
学校でも…当然連呼していた。
「やぁやぁ、弘君と正史君じゃないかね。」
「どうした明?また頭おかしくなったのか?」
正史はポカーンとしながら言った。
「明?…あぁ夢追い草明君の事かな?俺はおかしくなったんじゃない。ただ種を植えただけだ。」
「おまえ何言ってるかさっぱりわかんね~よ。夢追い草?種?何だよそれ?」
弘もちんぷんかんぷんだった。
「とにかく俺は心に『夢追い草』の種を植えた。笑いたければ笑いなさい。馬鹿にしたければ馬鹿にしなさい。それでも俺は諦めない。俺、作家になる!」
「へぇ~マジなんだ。あの明がマジになった。」
正史は関心した。
「あの明がね~。これはひょっとしたら…ひょっとするかも!」
弘もいつもとは違う明に、驚きを隠せなかった。
「なぁみんな!てっぺん目指そうぜ!」
最初のコメントを投稿しよう!