俺、夢追い草

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「てっぺん??」 正史と弘は顔を見合わせた。 明は得意げに話した。 「あぁ!道はみんな違うけど、それぞれの道でてっぺん目指そうぜ!弘、おまえは何になるんだ?」 「親は公務員になれって言ってるしな~。」 「俺が聞いてるのはおまえの親じゃない、俺はおまえに聞いてるんだぞ?親が何をして欲しいかじゃなくて、おまえは何がしたいかが大事なんだぞ!」 「明、おまえ…」 ふたりは明の変化にイヤでも気付いた。 明は、変わった。 あのアホ明はどこに…? 「俺、会計士になりたい!!なるの難しいって親に言われてずっと諦めていたけど、俺会計士になりたい!」 「よ~し、いいぞ弘!正史は?…美容師だっけ?そもそも何でなりたいんだ??」 気まずそうに、正史は口を開いた。 「……美奈子ちゃんが切って欲しいって…」 「…ふ~ん。美奈子ちゃんはね。…っで、おまえは?」 「…俺どこの会社でも良いから営業のスペシャリストになりたい!トップセールスマンになりたい!」 「いいじゃん!おまえ口うまいもんな!」 「なんだか俺、明に言われて勇気が出てきた!」 「俺も!」 正史と弘は明によって勇気づけられた。 「みんなでてっぺん目指そう!俺達は、夢追い草だ!」
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